仮眠したらアルコールは抜ける？入浴したら早く抜ける？飲酒運転の間違った常識を解説！

仮眠したら大丈夫？入浴すると早く抜ける？自転車は飲酒運転に当たらない？
など、よくある飲酒運転に関する誤解や思いこみの真実を解説していきます！

自転車での飲酒運転はセーフ？

誤解：自転車での飲酒運転は法律の対象外であり、逮捕されることはない。

真実：自転車は「軽車両」に分類され、飲酒運転は道路交通法違反となります。

令和6年（2024年）11月からの自転車の酒気帯び運転に関する罰則内容

・酒気帯び運転
　-3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

・自転車の飲酒運転をするおそれがある者に自転車を提供し、その者が自転車の酒気帯び運転をした場合
　-自転車の提供者に3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

・自転車の飲酒運転をするおそれがある者に酒類を提供し、その者が自転車の酒気帯び運転をした場合
　-酒類の提供者に2年以下の懲役又は30万円以下の罰金

・自転車の運転者が酒気を帯びていることを知りながら、自転車で自分を送るよう依頼して同乗し、自転車の運転者が酒気帯び運転をした場合
　-同乗者に2年以下の懲役又は30万円以下の罰金

※アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態で自転車を運転する行為は「酒酔い運転」とされ、今般の改正道路交通法施行以前から罰則として5年以下の懲役又は100万円以下の罰金が規定されています。

引用：https://www.gov-online.go.jp/article/202410/entry-6604.html

電動キックボードは飲酒運転に当たらない？

誤解：電動キックボードでの飲酒運転は軽微な違反であり、逮捕されることはない。

真実：電動キックボードは法律上「特定小型原動機付自転車」として扱われます。
運転に免許は不要ですが、キックボードでの飲酒運転は道路交通法違反であり、罰則の対象です。

また、2024年1月～6月に全国で134件発生し、うち23件（17％）が飲酒運転だったことが警察庁のまとめで判明しています。
参照：https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE177XH0X10C24A9000000/

仮眠したらお酒は抜ける？

誤解：飲酒後に仮眠を取れば、体内のアルコールはすぐに抜ける。

真実：アルコールの分解には時間がかかり、仮眠だけでは体内のアルコール濃度は十分に下がりません。例えば、ビール中瓶1本（500ml）のアルコールが体内から消えるまでには約5時間かかるとされています。個人差もあるため、仮眠後の運転は非常に危険です。

また、深夜まで飲んでいたり、大量のお酒を摂取していた場合、翌朝まで寝てもまだアルコールが体内に残っている「酒気残り」の状態になっている場合があります。

飲んだ翌朝の運転にも十分注意しましょう！

アルコールが抜けるまでの時間についての詳しい情報はこちら↓
https://acla.co.jp/%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%81%8c%e6%8a%9c%e3%81%91%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%af%e4%bd%95%e6%99%82%e9%96%93%e3%81%8b%e3%81%8b%e3%82%8b%ef%bc%9f/

簡単にアルコールの分解時間が計算できる便利なサイトもあるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
「アルコールウォッチ」
https://izonsho.mhlw.go.jp/alcoholwacth/#results
参照：厚生労働省

少量の飲酒なら大丈夫？

誤解：少量の飲酒であれば、運転に影響はなく問題ない。

真実：少量のアルコールでも判断力や注意力が低下し、事故のリスクが高まります。また、法律で定められた基準値を超えるアルコールが検出された場合、たとえ少量でも罰則の対象となります。

ビール一杯ならすぐ抜ける？

誤解：ビール一杯程度のアルコールなら１〜２時間すれば抜ける。

真実：ビール350ml（アルコール度数5%）には約14gの純アルコールが含まれ、体内から完全に消失するまでには約3.5時間かかるとされています。
＊個人の体質や体調、体重によってもアルコールの分解される時間は異なります。

一口でも飲んだら、運転は避けましょう。

以下に、体重65kgの人を想定して、代表的なお酒の種類ごとの純アルコール量と、分解にかかる時間の目安をまとめました。

まとめ

「少しなら大丈夫」という思い込みは大きな事故やトラブルを招く可能性があります。
加害者にも被害者にもならないために、飲んだら絶対に運転しない！させない！ことが基本です。